信頼性と自由度を提供するHyper MEGA工法は、最新型のプレボウリング系高支持力工法です。
近年の既製コンクリート杭の設計手法、材料強度面のめざましい技術革新に加え、施工設備、品質管理に力を注いだ結果、自由度が高く、かつ高支持力が得られる画期的な杭基礎工法が生まれました。
拡大ヘッドと螺旋部分に切り欠きを有するオーガスクリュー・撹拌ロッド等を用いて、適宜掘削液を吐出しながら所定の深度まで掘削した後、拡大ヘッドの拡大翼を拡翼させ、杭周充填液を吐出しながら、2m以上、杭長の50%以下の長さの範囲を拡大掘削するとともに上下反復し、杭周充填液と掘削土砂を撹拌混合する。その後、先端部において、根固め液を注入しながら所定範囲を上下反復して根固め部を築造します。
拡大ヘッドによる拡大掘削径Deは、基準掘削径Ds=Do+0.05mの1倍から2倍まで任意の値を取れます。
Doは根固め部に位置する節杭の節部径であり、De/Dsを拡大比ωと呼びます。
このように築造した掘削孔内に節杭のみ,あるいは節杭+ストレート杭を建て込み、地盤に定着させ、杭本体と根固め部および地盤との一体化を図り、支持力を発現する工法です。
従来、コンクリートパイルにおける継手構造は溶接式によるものでありましたが、全く違った思考による無溶接継手「ペアリングジョイント」を開発されました。
この新方式の継手は、継手の溶接作業を必要とせず、テーパー構造を持った内側と外側のリングでコンクリートパイルの端板をしっかりと固着させ、溶接式と同等か、それ以上の優れた性能を保持することのできる画期的なメカニカルジョイントシステムです。
無溶接継手は、PHC杭本体以上の曲げ・せん断・軸引張の耐荷力があります。
すべての既製コンクリート杭工法に使用できます。
特徴
本継手は溶接が不要で、特殊な技能を要せず簡単にセットすることができるので杭施工の能率化、省人化及び工期の短縮ができます。
気象条件の影響を受けにくく、安定した施工作業が可能です。
溶接が不要なため、可燃性ガスの発生しやすい現場でも使用できます。
本継手は工場生産で厳しく品質管理されており、品質が一定で信頼できます。
本継手による杭体の軸方向力の低減は0%です。(BCJ評定-FD0140-02)
■建設省積算基準に基づく溶接継手時間と標準的無溶接継手時間の比較
杭径(mm) | 300 | 350 | 400 | 450 | 500 | 600 | 700 | 800 | 900 | 1000 |
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溶接(分) | 14 | 17 | 19 | 20 | 21 | 24 | 27 | 29 | 31 | 33 |
無溶接(分) | 4 | 4 | 4 | 5 | 5 | 5 | 8 | 8 | 12 | 12 |
ジャパンパイルとの業務提携により、各既製杭認定工法も取り扱います。
参考 EX MEGA、GM TOP、MT工法、他
北谷1丁目マンション
下杭Ф800-600-700 14M
中杭Ф900-700-900 13M
上杭Ф900 8M
杭全長 35M
Hyper MEGA工法
無溶接継ぎ手施工 完了写真